SHOWROOM で VR配信 for 若様軍団
NOGIZAKA46 6th Anniversary 乃木坂46時間TV
2018年3月 23日(Fri) 19:00 ~ 25日(Sun) 17:00
「独占放送 6軍団冠番組×6配信業者」が行われます。
軍団のひとつ、若様軍団は SHOWROOM から配信となりました。
推し軍団ということで、ぜひ VR配信 をして欲しい。
ということで、ライブ配信に関する知識を色々と書いてみたいと思います。
スタッフさんの役に立てば Win & Win にもなる予定。
映像機器
SHOWROOM の「よくある質問」の「VR配信」に記載の必要なもの
ヘルプセンター
- RICOH THETA S [¥42,800]
- Blackmagic Design Intensity Shuttle for USB 3.0 [¥22,980]
- Open Broadcaster Software [無料]
- HDMI ケーブル 2.0
VR配信設定についてはググれば基本的な事はすぐ出てきます。
そういう話はすっ飛ばし、少し細かい部分・分かりにくい部分について
なるべく簡潔に書いてみようと思います。
HDMI 2.0 対応ケーブル (https://ja.wikipedia.org/wiki/HDMI)
ご存知 HDMI。VR配信 するには バージョン 1.4 対応以上のケーブルが必要です。
が、調べるのは面倒。パッケージで判断しやすい バージョン 2.0 を選びましょう。
もし、カメラと距離が離れている場合、
- HDMI 2.0 リピーター(中継装置)
が必要です。5m ~ 10m 程度であれば基本的に不要なはず。(出力機器による)
HDMI には距離の規定がありません。
信号が届けばどこまでも延長可能ですが、実際は機器の信号出力の強弱に左右されます。
また、細かい話ですが距離によって多少のレイテンシ(遅延)が発生します。
普通の HDMI ケーブルの延長なら、
万が一、長距離の延長をしたい場合は、
などがあります。
コンバーター(変換器) と リピーター(中継装置) や アンプ(増幅装置) があれば、
光ケーブル や LANケーブル による HDMI 延伸も可能です。
VR配信には、ちょっと不安かも。
映像関連でややこしいのがここから。
機材も高めで、趣味や検証に気軽に踏み切れません。
実際には、相性問題が存在することもたまにある。
同軸ケーブル (WikiPedia)
ご存知、テレビ線。アナログ信号で映像や音声を送るケーブル。
この同軸ケーブルが一番ややこしい。
Wikipedia を見ると同軸ケーブルには種類がたくさんあります。
同軸ケーブル、コネクタ、機材、の規格がちゃんと一致している必要があります。
このあたりを慎重かつ大胆に、ざっくり説明します。
- アナログ信号は 3C または 5C ケーブル
家庭用テレビなど、最もよく見るケーブル。
- デジタル信号は 3C-HD または HD-SDI ケーブル
業務用AV機材によく使われるケーブル。SDI が主な規格になる。
SDI 機材は、映像機器で紹介した Blackmagic Design 製品などをご覧ください。
- デジタル信号 = SDI ケーブル
とてもざっくりですが、一般人にはそう覚えても問題ないでしょう。
よく見ると、同軸ケーブルにこっそり規格名がプリントされています。
ケーブルの種類はそこで確認できます。
同軸ケーブルのコネクタ(先っちょ)
コネクタの形状が合わないと、同軸ケーブルが物理的に差さりません。
同軸コネクタの種類 (https://jp.rs-online.com/web/generalDisplay.html?id=techinfo/techref_15)
一般向け 主に F型、アンテナプラグ を使用。アナログ機材向け。よく見るやつ。
業界向け 主に BNCコネクタ を使用。デジタル・SDI機材向け。ほぼ見ないやつ。
ただし、F型=アナログ、BNC=SDI はあくまで「傾向」です。
実際は、アナログ映像を 同軸ケーブル+BNCコネクタ で入出力する 事もあります。
デジタル時代 以前から BNC コネクタ が使われているため、
アナログ機材にも BNCコネクタ の機器は多数存在します。
- コンポジット
「赤・白・黄」のよく見る、ご存知のケーブル。
これもアナログ信号ケーブル。コネクタ形状を、RCA または ピン と呼びます。
全く推奨しませんが、理科の実験みたく 同軸ケーブル と無理やり銅線同士を繋げば
一応はアナログ信号が流れます。電池と豆電球みたいな話です。
同軸ケーブルのまとめ(傾向)
信号 | ケーブル種類 | コネクタ形状 |
---|---|---|
アナログ | 3C、5C | F型、アンテナプラグ、ときどき BNC |
デジタル | 3C-HD、HD-SDI | BNC、その他いろいろ |
ビデオキャプチャー(とか、変換とか)
動画をネット配信するためには、動画データ化 が必要です。
アナログ映像 または HDMI から動画に変換するには、
- Blackmagic Design Intensity Shuttle for USB 3.0 [¥22,980]
などが必要になります。
コネクタや規格が合わない時は、他にも変換が必要な場合があります。
よくある変換対応方法を一覧にまとめます。
何から | 何に | これで変換(例示品) | 内容 |
---|---|---|---|
BNC | RCA | BNC→RCA変換プラグ | コネクタ形状のみの変換 |
RCA | HDMI | AV to HDMI コンバーター | アナログ→デジタル |
SDI | HDMI | Micro Converter SDI to HDMI | 規格を変換 |
HDMI | SDI | Micro Converter HDMI to SDI | 規格を変換 |
TV・同軸 | RCA | TVチューナー/ビデオデッキ | 音声と映像の分離 |
(例示品リンク)
- GANA AV to HDMI コンバーター
- Blackmagic Design Micro Converter
- TVチューナー Buffalo HDDレコーダー DVR-1C/500G
この他、分配器で 放送用 と 録画用 などに分ける事もできます。
テロッパー(テロップを被せる装置)を使うと楽しさも増すでしょう。
ストリーミング配信
主に方法は3つ。
- パソコンソフトによる配信
- スマホアプリによる配信
- ストリーミング配信専用機による配信
1 Open Broadcaster Software を使う方法(VR配信はここ)
2 説明不要
3 LiveShell を使う方法
1、3は「よくある質問」か、ググって下さい。
2も「ググれば情報はあります」が、要点だけ説明します。
- 前提として、YouTube Live だと 約30秒 映像が遅延します。
配信直後、黒い画面が30秒続きます。設定間違いかどうかは 30秒 待ちましょう。
最近は 低遅延モード もありますが、試したことがないので参考まで。
LiveShell に IPアドレスの設定をすると、自動で LiveShell の 専用サーバー に接続されます。
ユーザーは、この専用サーバーを介して機器の設定をすることになります。
よくパソコンから機器を直接設定しますが、LiveShell は少し方式が違います。
[LiveShell] → [専用サーバー] ← [ユーザー]
各サービスごとの配信設定(YouTube、ニコニコ動画、SHOWROOMなど)は、
LiveShell マニュアル を参照ください。
マニュアル の RTSPサーバモード は、すべてのサービスで使用できる方法です。
この設定がわかれば、世界の全ストリーミングサービスが使用できると言っていいでしょう。
YouTube Live での RTSP 設定については、英語版の LiveShell Manual に記載があります。
内容は YouTube Live の バックアップ用サーバー への配信方法です。
通常の方法でうまく配信できない場合に使います。
このサーバーは、YouTube 側の古い受信サーバーだと思われます。
YouTube が新しいサーバーに入れ替えた時に、それまでの機器でも配信できるように
残してくれている受信サーバーだったり、なかったり。あくまで推測です。
あとは、ほとんどネットで簡単に調べられるのでこれで終わります。
説明上、あえて誤記載している箇所がありますが、察して頂ければと思います。
あくまで IT企業の SE ですので、映像のプロではありません。
重要な間違いを見つけた方は、ぜひご指摘お願いします。
変換周辺で質問があれば、コメントしてもらえれば 分かる範囲で返答します。
また、わかる方が質問を見かけた時は、勝手に返して頂いて結構です。
ご自由にお使いください。